ラベル

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2015年5月31日日曜日

組入銘柄 2015年5月 --2例目の10倍株(テンバッガー)誕生、シェイク・シャックが大幅上昇

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5月末日時点の組み入れ銘柄です。


今月は特に何もしていません。
何もしないで放っておいたら、知らないうちに資産が増えていました。まあ、増えるときもあるし、減るときもあるでしょう。

価格の動きには惑わされないで、価値(企業価値)に注目をおいていくのが、FairValueInvestmentの考え方ですので、株価で喜怒哀楽しないよう精神修養が必要です(笑)。ヽ(^o^)丿

いつの間にか、自分の投資歴のなかで2例目の10倍株(テンバッガー)が誕生していました。投資を始めて3年目、今からだいたい10年前に購入した中国の会社ですが、中国の経済成長に合わせて順調に大きくなっていった感じです。

あと、2ヶ月ほど前に購入したニューヨークのハンバーガー屋さんのシェイク・シャックがいつの間にか倍になっていました。日本出店も予定されています。今後のグローバル展開でうまく利益を伸ばせていけるといいですね。

いい会社は手放さないことが大事です。
この過去記事↓を読んでみてください。
上がる株ほどよく上がる、という株式投資のカラクリ --やってみるとよく分かる3つの法則

2015年5月30日土曜日

China Medical System Holdings Ltd. (0867.HK) 配当が出ました --中国の処方薬販売大手、Fobes誌でも取り上げられた成長企業

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China Medical System Holdings Ltd. (0867.HK)の2014年本決算の配当が出ました。
会社名は、中国語では「康哲薬業」、英語では「チャイナメディカルシステム」となります。

1995年に創業。まだ20年ほどの会社です。
しかしながら、2011年にはフォーブス誌で「潜在力のある中国企業200社」に取り上げられており、当時まだ小さい会社ながらも洗練された業務形態が注目を浴びていました。
私もこのニュースを見て2011年の春頃から8回くらいに分けて、1年間ほど掛けながら徐々に買い増してきました。下記のチャートを見ると分かりますが、2011年の頃から3~4倍になっています。今では、自分ファンドのポートフォリオ中でかなりの主力となっています。

中国の医療業界については、今後老人世代がかなり増えてきますので、伸びていくことが期待できます。
一方、中国経済がバブルの様相を呈していますので、いつかはバブルが弾けて、経済が低迷することもあるでしょう。

その中で、この会社をどう買っていくかは各人の戦略によると思いますが、いい会社であるならば成長に期待していってもよいでしょう。

財務の各指標は、
ROE 28.8%
ROA 23.7%
PER 23.56 倍
PBR 6.00 倍
配当性向 31.8%
配当利回り 1.34%
総資産回転率 0.7 回
株主資本回転率 0.8 回
となっています。

それほど株価は割安というわけではないですが、小さい会社の頃から順調に成長していますので、今後も期待できます。

EPS(一株利益)の推移ですが、
2013年 0.26
2014年 0.43 65.4%増
2015年予想 0.43 0.0%増
2016年予想 0.54 25.6%増
と、順調に成長しています。


株価は、業績に合わせて順調に伸びています。私は、3.5HK$の前後で購入していますので、今ではかなり資産が増えています。

競合は多い業界ですが、比較的本業が強く、また幅広く事業を進めてバランスよく成長していますので、注目の会社だと思います。

関連記事:



2015年5月24日日曜日

Abbott Laboratories (ABT)4 配当が出ました --着実にEPSを切り上げていく、予想配当利回り2.7%の米国の高配当製薬会社

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アボット・ラボラトリーズ社 Abbott Laboratories (ABT)の2015年第4四半期の配当が出ました。
アボット・ラボラトリーズは製薬業界で、2013年時点で32位の会社です。創業は1888年で、125年以上の伝統ある会社です。

前回のアボット・ラボラトリーズの記事「Abbott Laboratories (ABT)3 配当が出ました --予想配当利回り2.10%の米国の製薬会社」では、3期に渡る財務状況を見て、特に特徴的だった長期の負債返済についてコメントしました。

今回、2014年決算もYahoo!Finaceに公開されていましたので、2014年の分も合わせてグラフにしています。見ていきましょう。


売上と利益ですが、右の軸が大きく採っていますので、総収入がぶれているように見えますが、額的には安定です。純利益率が下がっていますが、粗利や営業利益が安定しており、何か本業と関係ない要因で純利益は動いていると思われます。あまり心配ないでしょう。

 BSは2013年から縮んでいます。例の負債返済が主な要因でしょうか。
費用面から見ても安定しています。


BSが縮んだ2013年から利息払いのカバレッジが改善されています。良いです。

 短期資金が少なくなっていますが、それは下記の長期の資金に振り向けたと考えて良いでしょう。
固定負債が減少。上記の流動資産での返済が2013年で実施された傾向が2014年決算にも現れています。


 負債返済により財務レバレッジが下がりました。理由がしっかりしているのでROEの減少が説明付きます。問題はないでしょう。

総合的に見て、損益分岐点も一貫して下げています。大きい会社なので、この効果は大きいと思います。本当に頑張っていますね。

長期的に見ても、安定した配当をし、体質改善の努力を怠らないこの会社は、本当に偉大ですね。

関連記事:

2015年5月17日日曜日

「リスクを取らないリスク」 読了 --右肩上がりの経済成長、人口ボーナスが終わった日本で、ほんとうの意味のリスクテイクが問われています

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当書籍は、少し国の勢いが無くなってきている現在の日本において、今後はリスクを取らないと生活自体の質が下がっていくことを認識できるよう、警鐘を鳴らしている一冊です。

著者は、銀行での為替ディーラー、海外勤務を経て、ニューヨークで投資顧問会社を運営している凄腕な方です。日本のこれまでの経済成長、バブル崩壊を目の当たりにしてきている方なので、現在の日本が置かれた位置を冷静に判断しています。その上で、今後の暮らし方について、「資本主義の本質がリスクを取った者にご褒美がある」ことを説いて、より適切にリスクを取った生き方を提唱しています。

この本の面白いところは、日本における現在のリスクを具体的に示しているところです。具体的なリスクとして、「日本のさらなる資本主義化」の章では、経済がグルーバル化している中で日本がこれまでのようにリスクを毛嫌いして生きていくことはできないことを示しています。その次の章では、「格差」が広がることを予想し、リスクを取らない者が報われることがないことを示します。その他のリスクとして、円安、年金カットが挙げられています。

このようなことは、普通に考えれば起きることが予想され、起きないと考えるほうがおかしいのであって、今後はこのようなショッキングな経済出来事も織り込んで、対策を考えていかないといけません。

さて、私の投資戦略にも、日本の財政状況からいつかは必ず破綻もしくは破綻気味な状況になることを前提としています。これまで各国で国債が破綻した時、どの国も必ず厳しいインフレと通貨安、株安に見舞われています。この前提ですと、私の投資戦略でも実践されていますが、海外で資産を持つ、インフレに強い株式で保有する、というのが自然な発想になってきます。

話を戻して、書評ですが、この本のもう一つ面白いところは、最後の章に、お金で出来ない「リスクを取らないリスク」対策というのがあります。この章はなかなかの面白さで、その前の章がお金で出来る対策ということである意味ハード対策的な面を説明していますが、この章ではより精神的なソフト面な対策を示しています。
具体的には、
  • 人生のキャリアを考える
  • 好きなことをやる
  • 他人ができないことをやる
  • 体力、健康
  • 胆力
などが説明されており、お金の対策以外にも「やり甲斐」に関する説明となっています。

やはり人生お金だけではありませんので、お金以外にも何かを見つけていくのは楽しいことだし、大事なことですね。

関連記事:

暴落に備える3 LEAPS(Long-term Equity AnticiPation Securities) --長期的オプショントレードによる保険を掛けてみる

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私の投資戦略のひとつに、「暴落というバーゲンセールで価値ある企業を買いましょう!」と言うのがあります。この戦略でリーマン・ショックや数々の弱気相場を乗り切ってきたのですが、せっかくなのでバーゲン参加だけでなく、下落に対する保険となるものを探そうと思っています。

やっぱりリスクに備えるには、最後はオプション取引になるんですね。前回、前々回と日本国債ベアファンド、恐怖指数(VIX)を検討してきましたが、なかなか自分の目的に合致した商品はありませんでした。結局自分で商品を作るしかないようです。

オプション取引の内、特に買い手についてはまさしく保険そのものですので、下落局面ではプット・オプションの買いが保険となります。

さらに、時間軸においては、現在LEAPS(Long-term Equity AnticiPation Securities)という限月が9ヶ月以上の商品があります。私のように長期投資での保険を掛ける場合にはもってこいのものがありますので、検討してみたいと思います。

ちょうど2年ほど前から米国株式を買い始めましたので、今後のオプション取引は米国を中心に考えています。

日本の証券会社では扱っていないので、米国の証券会社に口座を作ることになります。少しハードルが高いですが、いい経験になると思いますので勉強を始めようと思っています。

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2015年5月10日日曜日

暴落に備える2 恐怖指数について --オプションの特徴を踏まえた指数だが、長期の保険には適さないものです


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先日、「日本国債ベアファンド」という投資信託を紹介しました。今回は、似たような動きをするものですが、VIXと呼ばれている指数を紹介します。
この指数、又の名を「恐怖指数」と呼ばれており、暴落時の阿鼻叫喚具合を示す指数としてそんなあだ名が付いています。

VIXとは、Volatility Indexの略称でして、Volatility(ボラティリティ)とはバラつき具合のことです。通常、株式の価格を含む証券価格は、市場において自由に売買されることから、ランダムウォークと呼ばれる勝手気ままな動きをします。この上下動のバラつき具合を表したものがボラティリティで、定量化するために、標準偏差を使うことが多いです。
つまり、統計的に一定期間のサンプル(標本)を取って、平均からの差を表して、1標準偏差(1σ、一シグマ)の幅で表します。

今回の恐怖指数は、この標準偏差の未来版、つまり未来にどれくらいばらつくかという予想変動を使って指数化(正規化)したものです。この指数が大きいほど、暴落や暴騰が予想されており、将来の変動に対する人間心理、つまり恐怖感を表しているから恐怖指数と呼ばれているのです。

ですので、将来のバブル崩壊や暴落時に儲けを得られる逆張りの指数となります。
そうすると、暴落時に備えてこれを保有しておけば保険になるのでは、と考えると思います。

私も暴落時に備えて、この商品を検討したことがありましたが、やはり前回の日本国債ベアファンド同様に致命的な欠点がありました。

そのひとつは、日本国債ベアファンドと同様、状況が変わらない時でも減価してしまうことです。これは、恐怖指数がオプションと呼ばれる仕組みに密接に関わっているからでした。

オプションの取引というのは、その商品を買ったり、売ったりすることが出来る権利(オプション)を売買することです。株式投資を例に取ると、通常は現物を買うことになりますが、オプションの場合は、その株式を、いついつまでに、いくらで買ったり売ったりする権利を持つことができます。
例えば、トヨタがこの後6ヶ月で大きく値上がりすると予想するときに普通は株式を購入するのみですが、万が一大暴落することもあるので備えたい、という場合があると思います。その時は、プット・オプションというもの(売る権利)を買っておけば暴落時は、設定されたその値段で売っることができますので難を逃れることができます。思惑通りに値上がりしても、損をするのは通常の株式を売るより安いオプション料のみとなるので、小さい保険料(オプション料)で下落リスクを限定しながら、値上がり益を狙うことができます。

さて、では恐怖指数はこのオプション取引とどう関わっているかをお話します。恐怖指数の値は、オプション価格の値付けに密接に関係している、先程の「ボラティリティ」を元にして算出されています。オプション価格のボラティリティというのは、遠い先のものについては予想が難しいのでばらつきが大きく、大きな値になります。一方、期日が近くなると予想しやすいので、急速にばらつきが小さくなるのでボラティリティも小さくなります。

この特徴を持つVolatility Indexを長期で持つというのは、最初、値が大きかったものが小さくなっていく商品をどんどん乗換えしていくイメージなので、毎回値が下がっていくようなものです。
実際のVolatility Indexも中長期的にはそのような動きになっていますね。よって、短期的な下落にはリスクヘッジできますが(例えば政情不安で株式市場が荒れているときなど)、長く持つと不利になります。

こちらも長期の保険にはならないようですね。

追伸:
一方、純粋なオプション取引は、上述したようにリスクヘッジにはかなり有効な手段です。私も少しずつ勉強をして具体的な取引ができればと考えています。
そんな中、先日読んだ本がコチラ↓。
「超・株式投資」 読了 --効率的市場仮説を日本人が再検証、さらに有利なオプション取引をエビデンスを通じて示唆した良書
オプション取引の具体的な方法、便益を書いてある本は殆どありませんので貴重な書籍です。

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2015年5月9日土曜日

暴落に備える1 日本国債ベアファンドについて --国債暴落に備えた商品だが、組み込みづらい2つの欠点

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ここ数ヶ月、日本国債が乱高下していますね。
日本の国債はかなりバブルの様相で割高となっています。というか、最終的に買う人が日銀しかいなくて必ず買い取ってくれるので、銀行は国債を買いまくって日銀に売りつけている状況が続いています。
日本国債10年 年利回り

このように、リスクの片側が欠落してリターンを得られる構造ですと、必ず歪んだ市場から歪んだ価格が形成されます。で、この状況が支えきれなくなった時に弾けますので、日本国はこの状況に何らかの対策を打たないと国債価格が暴落(国債利回りが上昇)することになります。

バブルが弾ける時期は未だかつて予想できたことはないのですが、バブルは必ずはじけていますので、その準備をしておくことは賢明です。

今回はそんな中で見つけた投資信託を紹介します。

ちょっと調べてみたところ、国債の下落局面には有効に作用するファンドでしたがデメリットもありました。見てみましょう。

まず商品ですが、「日本国債ベアファンド」。リンクはSBI証券のものを表示しています。

このファンドの特徴は、日本国債の空売りを手段としてレバレッジを効かせて、下落時に適切にリターンを得るように設計されています。ベアファンドですので、弱気相場、下落局面のための投資信託です。まだ、下落局面がないのであまり有効に作用しているシーンはありませんが、暴落時には儲けられるでしょう。
と言うことで、私も組み込んでみようかなと思ったのですが、いろいろ調べるうちに次の2つの欠点が分かりました。

①手数料体系

信託報酬がそれなりにありますね。0.5616%。信託報酬はそのファンドが儲けてようがいまいが、ファンドの手数料として召し上げられてしまうので、非常に痛い費用です。これが大きいファンドは長期保有に向きません。
日本国債の暴落がいつ来るとはわからない現状ではどうしても長期に保有できる商品が条件になりますので、信託報酬がある時点で不利なファンド名となります。
買付手数料もありますね、0.54%。コチラは1回きりの費用なのでまだいいのですが、ノーロードファンドのようにない方がいいです。

②レバレッジの功罪
このファンドは5倍レバレッジがかかっています。現在のように国債価格が乱高下している状況では、買い付け売付けが頻繁に行われ、5倍レバレッジですので、より運用費用がかかっているようです。
ですので、このファンドの過去推移を見ると、日本国債がほとんど何も起こってないのに、基準価格がどんどん下がっています。まるで買えば買うほど、やればやるほど、損をする確率が高まっていく「宝くじ」や「競馬」のようですね。

ということで、
  • 何もしないのに減価してしまう。
  • 短期勝負のベア
の商品ですので、暴落対応の目的には合致しない商品ですね。
買うのは止めにしました。

関連記事:

「日本語の技法: 読む・書く・話す・聞く──4つの力」 読了 --日本語について、基礎的な力を再認識できる良書。内容について共感できます。

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教育学者で大活躍の斉藤孝さんの書籍です。
日本語のコミュニケーションを上手く取るための方法を読む、書く、話す、聞くの順番に解説し、向上させる方法を提示しています。

どうも自分のしゃべっていることが相手に伝わらない、自分がしゃべりすぎて回りがしらけてしまう、等々コミュニケーションに悩みがある方は読んで見る価値があると思います。

この本は、大きく2つの流れで書かれており、それぞれ、
  • 第Ⅰ部 日本語を基礎から鍛え直す
  • 第Ⅱ部 実践!日本語の「技」を磨く
となっています。
それぞれに、3つと4つの章の構成なっており、全7章で構成されています。
  1. 日本語の基礎1 語彙力
  2. 日本語の基礎2 要約力
  3. 日本語の基礎3 感情読解力
  4. 日本語の鍛錬[初級] 読む力を鍛える
  5. 日本語の鍛錬[初級] 書く力を鍛える
  6. 日本語の鍛錬[中級] 話す力を鍛える
  7. 日本語の鍛錬[上級] 聞く力を鍛える
まず、語彙力の方は、日本語特有の漢字が持つの力を解説しながら、「世界を相手に仕事をするために何が必要かといえば、まずは母国語で意味を取り出し、語れる能力である」とし、抽象的な経験などを語彙によって意味を取り出していく意義を強調しています。私達も語彙を充実させるために多くの書籍を読んだり、質の良い日本語に定常的に接していく必要がありますね。

次に、要約力。この力については、私は、中小企業診断士の2次試験の勉強をしている時に、自分の要約力の無さにがっかりした覚えがあります。会議や資料、そして日常会話でも、展開されている話題を要約し、3つくらいに取りまとめる力があると格段にコミュニケーションが捗ります。
この章では、実践として、読書でキーワードを抜き出す訓練、新書1冊を20分で読む訓練などが提唱されています。

感情読解力では、日本語の解説本では珍しい、感情について解説されています。その中には、相手のキャラクターをxy軸の「相手の感情を気遣って話せる人」-「そうでない人」、「感じの良い人」-「感じの悪い人」の2軸で捉えて、4つの象限に分類し、コミュニケーションがし易いかどうか測りながら会話を進める方法を示しています。

読む力からは実践的な日本語の鍛え方が書かれています。読む力では、要約ノートの作成を通じて、要約力を鍛えながら適切に読めているかを試します。よく日経春秋の100文字要約などのトレーニング方法が出ていますが、これもその方法のひとつです。

さて、いよいよ書く力です。各地からの祥では色々なテクニックが示されていますが、私が気になったところは、「タイトルに主張を込めること」「本運のキーワードをタイトルに使うこと」です。私もこのブログでタイトルには(少しだけ)気を使っているのですが、タイトルの重要性、タイトルと本文の整合性については勉強になりました。

話す力では、話を1分に纏めること、ファシリテーションの力が気になるところです。私も日常会話はうだうだと長くなり、頭が悪い話し方だなと思うことが多々あるのですが、非常に反省し改善が望まれる点です。一方、ファシリテーションについては、日々の会議等で部下の意見を引き出すことに気を使っていましたので、非常に納得ができるものでした。やはりここでも基礎的な要約力は必要となります。

最後に聞く力。これはもう言うまでもないことですね。会話はキャッチボールにも例えられるくらいですので、多くのことを聴いてあげる、聴くようにしてあげなければ成り立たないわけです。Jこの章では、相手との「共感」をキーワードにして会話を円滑にさせる方法を示しています。

以上、ざっと内容をなぞってきましたが、各章の中では前後の関連性が薄かったり、五月雨式に登場する案件も多くあります。少しまとまりがない感もありますが、逆に言うと事例が多く示されていますので、自分にあった、そして共感できる勉強方法や話題はかならず見つかると思います。

日本語の文章で悩んでいる方(わたしか?)、日々の仕事で報告書やビジネス文書の書き方で悩んでいる方は手にとって見るのも良いかと思います。

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2015年5月5日火曜日

インドネシア株式の優位性とリスク --いろいろな要因からインドネシアの将来を考えてみましょう!

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私の投資の中で、非常に重要となる戦略のひとつは、①価値あるものを安く仕入れる、というものがあります。これを実現するための戦術として、a.暴落時など安値になったところで仕入れる、b.企業価値を計算する方法をきちんと勉強し、応用できるようにする、さらにc.エクセレントカンパニーを見抜けるようにする、というものがあります。

これらが、メインとなる戦略、戦術なのですが、さらにリスクを減らし、確実に儲けられるようにするために、併せて次のようなサブ戦略を持っています。

一つ目は、②通貨変動のリスクを減らすこと。これは非常に難しいことですが、私の場合は日本の現在の財政状況を勘案して、資本を海外に移すことをその戦術・対応策としています。
二つ目は、③国の成長に乗ること。日本の高度成長期を肌で感じた経験を活かし、国の成長という大きな潮流に乗って投資していくことを戦術とします。過去の歴史から見ても、主要先進国の市場はだいたい30年で株価指数が10倍になっています(名目ですが)ので、この流れを上手く使うことになります。

これらの戦略を持って投資に臨んだところ、ここ14年で平均利回り16.5%位で資産を増やせてますので、これはまあまあの戦略なのではないかと思っています。
ポートフォリオリスク --リスクとリターンの関係を見える化して分かる3つのこと、教訓

自家製ファンドのリターン(月間)
ここの2年位はさらに安定を得るために、④高配当の銘柄に少しずつシフトしていく、というものもあります。

これらの戦略や私の投資目的に合致する投資先を探しているのですが、今回紹介するインドネシアはその候補のひとつとして有望だと思います。

Kalbe Farma Tbk. (KLBF.JK) 配当が出ました --インドネシア最大の製薬会社」でも書きましたが、インドネシアはGDPの成長と性の相関が強いと言われる人口動態が釣鐘状で若い国です。

今後はも人口の伸びに合わせて、GDPは成長していくでしょう。





国の成長がざっと考えて8%、株式のリスクプレミアムが小さく見積もって5%(過去の実績ではもっともっと高い)で、うまくすると放っておくだけで13%で回すことができるかもしれません。
この前提条件の上で、さらにリスクを減らすために、超エクセレントな会社のみを選別、ある程度の分散をするなどの戦術を採れば、そうそう損はしないと考えます。
13%といえば、5,6年で株価が倍になる利回りですから20年あればうまくすると10倍位にはできると思います。

ちなみに、「上がる株ほどよく上がる、という株式投資のカラクリ --やってみるとよく分かる3つの法則」で書きましたが、株価は3倍を過ぎるとどんどん上がっていきます。このような金のガチョウを見つけるまでが大変ですが、成長しそうな国に今のうちに資金を預けて気長に待ってみるのも良いかと思います(というか、これが株式投資の王道)。

最後に、リスクですが、大前提となる「国が思ったより成長しない」、というのもあるかもしれません。また、その原因となる、政情があまり安定しない、というのも起こり得ます。これらのリスクは普通に起きることなので、資産の分散は必要でしょう。あまり、思い込みをしないで少しずつ投資していく心がけが必要だと思います。

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2015年5月3日日曜日

Bank Rakyat Indonesia (Persero) (BBRI.JK) 配当が出ました --インドネシア初の老舗国有銀行、なんとマイクロファイナンスで稼いでいます!

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Bank Rakyat Indonesia (Persero) (BBRI.JK) の2014年下期の配当が出ました。

バンクラヤットインドネシアは、1895年から銀行業を初めているインドネシアで最も古い銀行です。資産規模は2番目で、中小や零細企業への融資を積極的に行っている銀行です。キーワードで言うと「マイクロファイナンス」ということになりますが、貧困層への融資を可能にした今どきの金融方法となります。
しかしながら、貧困層への融資ですから貸し倒れリスクが高く、なかなか金融業にはならないのではないかと言われていましたが、ここのところいろいろな手法が用いられ大きな事業に成長しているようです。
貸し倒れのリスクのひとつに、いわゆる「モラルハザード問題」があります。モラルハザードとは使用者と被用者の間に情報の非対称が存在する場合、使用者が情報優位になり、自由市場の資源配分から偏りが出てしまう現象です。よく出る例として、自動車保険に加入した運転者(保険使用者)が保険でリスク回避されるために、よりリスクが高い運転になり、事故率が上がってしまうようなものがあります。
この問題を解決するために、マイクロファイナンスでは、債務者をグルーピングし、連帯責任を持たせることで、相互監視の環境を構築し、貸し倒れを少なくしている例があります。バンクラヤットインドネシアもこの手法で貸し倒れの解決をしているようです。
いかにも経済学の教科書や試験に出そうな事例ですね。ヽ(^o^)丿

モーニングスターが面白い記事を書いていますね。
BRI(バンクラヤットインドネシア)マイクロ融資で稼ぐ異色のメガバンク、地方に根を張り需要吸い上げ


さてさて、業態はこれぐらいにして、肝心の配当ですが、予想配当利回りは、2.51%。悪く無いと思います。
予想PERは10.59です。銀行業なのでなんとも言えませんが、割安なんでしょうかね?

さて、財務状況を見ていきましょう。
売上の伸びがいいですね。5年でほぼ倍になる予想です。利益も順調のようで、10%以上の複利利回りを期待できそうです。
次に株価。ここの数ヶ月は下げていますね。勝手に下がっていればいいと思います。もっと下がったらかなり割安で購入できますので、買い増したいところです。

最後にインドネシア株全体、つまりなんで私がインドネシア株を買っている理由ですが、それはここ2年ほど前の投資戦略の方針変更があったからです。
この戦略については、次回書きましょう。

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2015年5月2日土曜日

組入銘柄 2015年4月 --インドネシアの会社を買い増ししました。香港市場銘柄は大幅上昇していますネ

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4月末日時点の組み入れ銘柄です。
インドネシアの会社を少し購入しています。
Unilever Indonesia Tbk. (UNVR.JK) 銘柄紹介 --ユニリーバのインドネシア現地法人、着々とマーケットを広げています
後はやることがないので放ってあります。

香港市場は、ここ1ヶ月外部からの資金が流れ込んでいるので大きく上昇しています。私の保有株式の時価総額もかなり上がりました。個別銘柄では、私が保有している香港証券取引所も大きく値を上げていますね。

組み入れ銘柄の順位が多少変わっていますが、大きな変化はありません。

このような活況な市場の時は、私の投資法ではやることがないので、まあ読書でもしているか米国の会社を調べていくくらいしかないですね。暇です。
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