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2016年2月29日月曜日

家計簿のすすめ13 2015年の我が家の貸借対照表の推移 --2016年は投資において一番いい環境となるでしょう!株式市場は暴落します(笑)

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少し遅い話題になります。年始にあげようと思っていた記事ですが、2ヶ月経ってしまいました。すいませんです。

我が家では、年に一回決算をしていて、その決算日が12月31日になります。
今回は、その帳簿から起こした我が家の貸借対照表、バランスシートを見ていきます。
なお、バランスシートの作り方は、こちら↓

家計簿のすすめ1 お家の資産を計算してみよう 準備編 --家計の貸借対照表(BS)に馴染む;家計の「ストック」
家計簿のすすめ2 お家の資産を計算してみよう 実践編 その1(資産) --家計の貸借対照表(BS)を作ってみると分かる5つの戦略・戦術
家計簿のすすめ3 お家の資産を計算してみよう 実践編 その2(負債) --家計の貸借対照表(BS)を作ってみると分かる5つの戦略・戦術
家計簿のすすめ4 お家の資産を計算してみよう 実践編 その3(純資産) --家計の貸借対照表(BS)を作ってみると分かる5つの戦略・戦術
家計簿のすすめ5 お家の資産を計算してみよう 分析編 --我が家の貸借対照表(BS)はどう推移した?見える化すると分かる家計の事実

グラフの見方ですが、2本の棒で1年のバランスシートを表しています。青と茶色のある棒が左側で資産の部になります。それぞれ、青が流動資産、茶色が固定資産です。一方、黄色と赤と緑のある棒が右側で負債と純資産の部になります。それぞれ、黄色が流動負債、赤が固定負債、緑が純資産です。
我が家の場合は、流動資産は主に現預金、個人年金、株式、外貨預金などが相当します。固定資産は主に土地の時価評価価格、住宅の価値はとうの昔にゼロにしています。
流動負債は主に定期預金を担保にしていますのでそのマイナスが生じた時の金額、固定負債は住宅ローン、純資産はそのプラマイの結果の額になります。

2014年と2015年を比べると、ローンをかなり返済しました。もう一息の所まで来ています。株式等の価値は昨年に比べてほとんど変わらないところで落ち着きました。よって、ローン返済の分だけ純資産が増加した感じです。

2016年度家計の戦略ですが、とにかく優先事項として、赤色の住宅ローンを減らすことになります。返済額の目標値は決まっていますので、それに合わせて「節約」をどの程度進めていくかが、そしてどのように計画だって進めていくかにかかってきます。

毎月の家計は、家計簿で管理されていますので、うまーく節約を進められればいいなと思っています。

なお、新年に入って、株式の時価総額はかなり下がっています。これから、中国不動産バブルの崩壊、日本市場の不透明さ、ユーロ加盟国の不安定な中堅国の問題等、経済は更に混迷の度を深めてくると思います。
また、各地の紛争や戦争も顕著化してきているので、世界大戦に入る可能性もあります。
このような不透明な情勢ですが、価値あるものを見極めて、買い続けていけるように心を落ち着かせていきたいですね。

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2016年2月28日日曜日

「一生お金に困らない「華僑」の思考法則」 読了 --お金に対する哲学を持つ華僑の考え方

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「一生お金に困らない「華僑」の思考法則 どんなところでも稼げるようになる46の習慣」を読了しました。この書籍は、師匠ともいうべき大物華僑に弟子入りを志願し、2年間修行し事業を進めてきた著者が気づいた、華僑の考え方を46個の習慣としてまとめた本です。

46個の具体的な習慣が、各4ページずつくらいで解説されています。

大きな章立てとしては、5つで大きく分けて、
  • 仕事をすすめる上での習慣
  • コミュニケーション
  • 人間関係、人脈作り
  • お金の使い方
  • 時間の使い方
となっています。

タイトルからはお金の話の本のような感じがしますが、内容はビジネスを円滑に行い効率よく儲けることがテーマとなっています。そういう意味では、お金だけでなく幅広く成功していくための習慣が語られていますので、面白いと思います。

じっくり読んでいくと、この本の大きなテーマに気付いてきます。そのテーマとは、人間同士のコミュニケーションの仕方。この主題を中心として、それを実現するための手段が散りばめられている構成となっています。
いきなり最初に、「絶対に一人ではビジネスをしない」という項目から始まっています。さらにその次の章でコミュニケーション術、さらに3章で人間関係と、前半でほぼ人間同士の仕事のやり方が語られています。そういう意味でも、当書籍はお金儲けの話というより、それを通じて人間どうしの成功しやすいコミュニケーション、関係性作りがテーマの中心でしょう。
その後の第4,5章は、上記の目的に対する手段が書かれています。

このような大きな視点から見ると、非常に読みやすい構成になっていて、実践もしやすい内容になっています。

これまでの仕事のやり方を、コミュニケーションベースで建て替えて、当書に従って見なおしてみるのもいいかもしれませんね。ヽ(^o^)丿

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2016年2月23日火曜日

SHANGHAI BAILIAN G (900923.SS)2 配当が出ました --上海の小売大手。これからのバブルの崩壊をどう乗り切るか

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SHANGHAI BAILIAN G (900923.SS)の2015年中間決算の配当が出ました。
シャンハイバイリエンは上海でショッピングモールやスーパーマーケットを経営している大手小売業者です。この会社は、少し前まで上海友誼集団(900923.SS)という名前で、上海B株市場に上場していました。2010年11月4日に、株式交換により兄弟会社の上海百聯集団(600631.SS)を吸収合併し、完全子会社化したことにより、中国最大の小売企業となりました(詳細はこちら)。

それ以降、株価はかなり上昇しましたが、株価は横ばいとなっています。
一方業績の方ですが、
ここ2年と業績予想は、上記の内藤証券の損益計算書予想を見ますと、EPSが微増微減という感じです。今後も中国の小売、または上海の動向はそれほど大きな変化はないと思います。あるとすると中国経済の冷え込みは強烈だと思うので、それに伴い業績は悪化するでしょう。

現在の株価は、PERで20倍前後、PBRで1.39倍ということなので、やや高く割安ではない感じです。
現在、上海B株市場にいて、あまり積極的に買いに行く銘柄ではないのでゆっくり見ていけばいいでしょう。お薦めはしません。

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2016年2月17日水曜日

街角経済16 沙羅双樹の花の移ろいを投資に活かせるか --敗者に焦点を当てる平家物語の面白さ

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ほぼ1年ほど前の冬の頃の話ですが、「街角経済」企画、
街角経済8-1 沙羅双樹の花の色を見てきた --投資は「盛者必衰の世界」であることをきちんと認識しようヽ(´ー`)ノ」で、日暮里にある天王寺(谷中霊園の隣にある)にいき沙羅双樹の花を見てきた話をしました。その中で、諸行無常、盛者必衰の話をさせていただきました。

今回はそれを踏まえ、平家物語における「盛者必衰」という投資に通じるテーマを踏まえた上で、さらに新たな「子を思う親の心」という観点で、話を進めていきたいと思います。

平家物語は「驕れる者久しからず」という出だしの通り、おごれる人が落ちぶれる世の中の道理を説いています。投資の中でもよく見られる話で、株式投資の格言の中にも「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。一番いい時がピークでそのあと落ち目に、そして悲惨な時こそが底でその後は上向きになる転換点ということですね。そう考えると、日々今日は絶好調の時はじつは落ち込むべきで、最悪で死にたくなる時ほど絶好のチャンスといえます。中庸を是とする哲学者の言葉とかぶりますね。論語や四書の中の「中庸」です。
人間は、儲かって絶好調の時ほど饒舌になるものです。また、損をしているときは誰とも株の話をしたくなくなるものです。そういう人間の本質がある中で、儲かっている時に驕らないようにしていくことが重要かと思います。

この驕れるものテーマから、もう一つ面白いテーマが平家物語にはあります。
それは、「子を思う親の思い」。負けている時こそ、大事にすべきものがある!
平家物語で、平家が負けて状況不利になっていく平家がどのように家族をケアしていくか?
そして、滅び行く運命を受け止めながら、自分の子孫を大事に愛情を持って対応したか?
戦乱の世の中だからこそ、現代でも一番大事な家族や子供をおもう思いが焦点になります。

投資でも似たような状況がありますね。最悪な状況で何をするか?そして、長い時間を使って自分の資産をどう増やしていくか、残していくか?というのが重要テーマです。
当ブログのテーマは、「価値」と「価格」です。勝負には負けている、つまり株の収益面で負けている局面でも、実は本質的に大事にするべきものがあるということです。それは、家族への愛情であって、株の世界では価値、企業価値になります。

世の中の花の移ろいに騙されずに、常に価値を意識した投資を心がけましょう。(^o^)丿

負けるが勝ち! 負けるが「価値」です!(笑)

それではここからは、私が好きな平家物語の話を紹介していきます。

-------------- 一つ目は、「維盛都落ち」 -----------------
敗戦濃厚な平家が都を明け渡して、西国に下る話です。
平清盛の嫡々(長男・重盛の長男)である維盛は落ちて行く時に、妻子を京都において落ちていきます。その時に、妻や子供の引き止めに耐えられず離れられずにいます。最後は弟の資盛に急かされ落ちていくことになるのですが、結局、一ノ谷の戦いで抜けだして京に戻ろうとしてしまいます。妻子や娘をおもう思いが、武士として再優先の戦いを放棄していくこの事例は、日本文学の中でも重要な場面であると思います。

投資をされる方も何のために投資をしているかをいつも考えて、投資判断をしていきたいものですね。(*´∀`*)

----- 本文 ------
すでにたヽんとし給へば、袖にすが(ッ)て、「都には父もなし、母もなし。捨られまいらせて後、又誰にかはみゆべきに、いかならん人にも見えよな(ン)ど承はるこそうらめしけれ。前世の契ありければ、人こそ憐み給ふ共、又人ごとにしもや情をかくべき。いづくまでもともなひ奉り、同じ野原の露ともきえ、ひとつ底のみくづともならんとこそ契しに、さればさ夜のね覚のむつごとは、皆偽になりにけり。せめては身ひとつならばいかヾせん、すてられ奉る身のうさをおもひ知(ッ)てもとヾまりなん、おさなき者共をば、誰に見ゆづり、いかにせよとかおぼしめす。うらめしうもとヾめ給ふ物哉」と、且(かつ)はうらみ且はしたひ給ふ。


-------------- 次は、「敦盛最期」です。 -----------------
平敦盛は、一ノ谷の戦いで参戦し、馬で敗走します。沖の平家方の船に向かい、馬を泳がせている時に源氏の屈強の武士、熊谷次郎直実に呼び止められます。

敵に背を向けて逃げるのは卑怯でしょう!お戻りなさい!

若い敦盛(14歳)は、あっと言う間に組み伏せられて、首を斬られそうになります。
しかし、その若さに気づいた熊谷次郎直実は、先日怪我をしたわが子のことも頭をよぎり、なんとか逃がしてあげようと考えます。

その後のやり取りが見ものです。下記、原文ですが、涙を誘う展開です。
---- 本文 -----
いくさやぶれにければ、熊谷次郎直実、「平家の公達たすけ船にのらんと、汀の方へぞおち給らん。あはれ、よからう大将軍にくまばや」とて、磯の方へあゆまするところに、ねりぬきに鶴ぬうたる直垂に、萌黄の匂の鎧きて、くはがたうたる甲の緒しめ、こがねづくりの太刀をはききりふの矢おひ、しげ籐の弓もて連銭葦毛なる馬に金覆輪の鞍をいてのたる武者一騎、沖なる船にめをかけて、海へざっとうちいれ、五六段ばかりおよがせたるを、
 熊谷、
「あれは大将軍とこそ見まゐらせ候へ。まさなうも敵に後ろを見せさせたまふものかな。返させたまへ。」
と扇を上げて招きければ、招かれてとつて返す。みぎはに打ち上がらんとするところに、押し並べてむずと組んでどうど落ち、とつて押さへて首をかかんと、かぶとを押しあふのけて見ければ、年十六、七ばかりなるが、薄化粧してかねぐろなり。わが子の小次郎がよはひほどにて、容顔まことに美麗なりければ、いづくに刀を立つべしともおぼえず。
「そもそもいかなる人にてましまし候ふぞ。名のらせたまへ。助けまゐらせん。」と申せば、
「なんぢはたそ。」
と問ひたまふ。
「ものその者で候はねども、武蔵の国の住人、熊谷次郎直実。」
と名のり申す。
「さては、なんぢにあふては名のるまじいぞ。なんぢがためにはよい敵ぞ。名のらずとも、首を取つて人に問へ。見知らうずるぞ。」
とぞのたまひける。
 熊谷、
「あつぱれ、大将軍や。この人一人討ちたてまつたりとも、負くべき戦に勝つべきやうもなし。また討ちたてまつらずとも、勝つべき戦に負くることよもあらじ。小次郎が薄手負ひたるをだに、直実は心苦しうこそ思ふに、この殿の父、討たれぬと聞いて、いかばかりか嘆きたまはんずらん。あはれ、助けたてまつらばや。」
と思ひて、後ろをきつと見ければ、土肥・梶原五十騎ばかりで続いたり。
熊谷涙をおさへて申しけるは、
「助けまゐらせんとは存じ候へども、味方の軍兵雲霞のごとく候ふ。よも逃れさせたまはじ。人手にかけまゐらせんより、同じくは、直実が手にかけまゐらせて、のちの御孝養をこそつかまつり候はめ。」
と申しければ、
「ただ、とくとく首を取れ。」
とぞのたまひける。
 熊谷あまりにいとほしくて、いづくに刀を立つべしともおぼえず、目もくれ心も消え果てて、前後不覚におぼえけれども、さてしもあるべきことならねば、泣く泣く首をぞかいてんげる。
「あはれ、弓矢取る身ほど口惜しかりけるものはなし。武芸の家に生まれずは、何とてかかるうき目をば見るべき。情けなうも討ちたてまつるものかな。」
とかきくどき、そでを顔に押し当てて、さめざめとぞ泣きゐたる。

やくうあて、さてもあるべきならねば、よろい直垂をとって、頸をつつまんとしけるに、錦の袋にいれたる笛をぞ腰にさされたる。
「あないとおし、この暁城のうちにて管弦し給ひつるは、この人々にておはしけり。当時味方に東国の勢なん万騎かあるらめども、いくさの陣へ笛をもつ人はよもあらじ。上ろうは猶もやさしかりけり」
とて、九郎御曹司の見参に入りたりければ、是を見る人は涙をながさずといふことなし。後にきけば、修理大夫経盛の子息に大夫敦盛とて、生年十七にぞなられける。それよりしてこそ熊谷が発心のおもひはすすみけれ。件の笛はおほぢ忠盛笛の上手にて、鳥羽院より給はられたりけるとぞ聞えし。経盛相伝せられたりしを、敦盛器量たるによって、もたれたりけるとかや。名をばさ枝とぞ申ける。


-------------- 三つ目は、「知盛最期」 -----------------
平知盛は、一ノ谷の戦いで、長男の知章を失っています。敵大将が父知盛に組み付くところを、長男の知章は分け入って助けた後、討ち死にします。息子を自分の身代わりに、目の前で失ってしまった知盛の心境は、心余るものがあります。

そして、平知盛が、最後に発した言葉↓。
この言葉を残して、平知盛は、船の錨を体に巻きつけて、壇ノ浦の海に自ら沈んでいきます!

---- 本文 -----
「見るべき程の事をば見つ。」
↑最後の平知盛の言葉。この言葉で、平家物語が終わることができると言われています。



-------------- そして、最後は、「先帝身投」 -----------------
壇ノ浦に追い詰められた平家は、最後は自害を選ぶ者、源氏に捕らえられる者、数々のドラマが展開されます。

その中で、安徳天皇は、祖母・二位尼(平時子)に抱えられ、海の中へと沈んでいきます。
その祖母とのやり取りは下記で↓。原文で、申し訳ありませんが、原文が一番いいです。
---- 本文 ----
主上今年は八歳にならせ給へども、御としの程よりはるかにねびさせ給ひて、御かたちうつくしくあたりもてりかかやくばかりなり。御ぐし黒うゆらゆらとして、御せなか過ぎさせ給へり。あきれたる御様にて、
「尼ぜ、われをばいづちへ具してゆかむとするぞ」
と仰せければ、いとけなき君にむかひ奉り、涙をおさへて申されけるは、
「君はいまだしろしめされさぶらはずや。先世の十善戒行の御力によ(ッ)て、いま万乗の主と生れさせ給へども、悪縁にひかれて、御運すでにつきさせ給ひぬ。まづ東にむかはせ給ひて、伊勢大神宮に御暇申させ給ひ、其後西方浄土の来迎のあづからむとおぼしめし、西にむかはせ給ひて御念仏さぶらふべし。この国は粟散辺地とて心憂きさかひにてさぶらへば、極楽浄土とてめでたき処へ具し参らせさぶらふぞ」
と泣く泣く申させ給ひければ、山鳩色の御衣にびんづら結はせ給ひて御涙におぼれ、ちいさくうつくしき御手をあはせ、まづ東をふしをがみ、伊勢大神宮に御暇申させ給ひ、其後西にむかはせ給ひて、御念仏ありしかば、二位殿やがていだき奉り、
「浪の下にも都のさぶらふぞ」
となぐさめ奉(ッ)て、千尋の底へぞ入り給ふ。

悲しき哉、無常の春の風、忽ちに花の御すがたをちらし、なさけなきかな、分段のあらき浪、玉体を沈め奉る。殿をば長生と名づけてながきすみかとさだめ、門をば不老と号して老せぬとざしとかきたれども、いまだ十歳のうちにして、底の水屑とならせ給ふ。十善帝位の御果報申すもなかなかおろかなり。

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2016年2月10日水曜日

組入銘柄 2016年1月 --中国の不動産バブルに加え、日銀のマイナス金利と投資環境の不確実性が増してきました!

ちょっと遅くなりましたが、新年に入って1月の組み入れ銘柄です。

この1ヶ月で資産が大幅目減りしています。自分の資産が目減りすることは普通の投資家はあまり気持ちのいいモノではないのですが、重要なのは価値と価格の関係を分かることです。
この1,2ヶ月の経済の動向を整理すると、
  • 新年で中国株式市場の暴落
  • 米国の金利引き上げ
  • 日本国のマイナス金利
などがあったかと思います。

今、この中で一番重要なのが、そしていちばん不安定なのが、中国不動産バブル、もしくは中国を発信源とする経済への影響だと思います。
今後、近い将来、中国株式市場は暴落すると思いますので、皆様きちんと身構えるように!

将来の状況が不透明になっている中で、投資方針は、自己責任でしかも自分でポートフォリオも構築しなきゃいけません。これから非常に弱気になる局面ですが、価値と価格、つまりいい会社が不当な株価になるまで売られる局面が多々展開されていくと思います。いよいよ実力を発揮できる環境がこれからどんどん展開されていきます。

未来のことは絶対分からないのが事実なのですが、少しでも先回り自分のポートフォリオ、資産を増やせるように頑張りたいですね。

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2016年2月3日水曜日

2015年の中間決算を踏まえた配当収入のまとめと2016年の戦略 --株式市場の低迷から高配当銘柄重視、小型成長株を中心とした投資戦略の策定

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この時期は、配当収入のまとめをしています。この時期ですと中間決算が終わっている頃なので、それを踏まえてグラフを見ていきましょう。
下記のグラフは、私の所有している株式からの毎年の配当収入の推移を表したグラフです。

まずは、ざっと見て経年変化についてですが、2008年のリーマン・ショックを受け配当が激減しているのが分かる思います。それ以降は2年ほど株価がうだうだしていまして、かなり辛かった思い出があります。その後は配当も順調に伸びてきまして、年率10から20%の増加率で増えていっています。特にここ2,3年は、それまでの戦略を大きく変更し、中国株から米国株へのシフト、成長株からやや配当重視の会社へとシフトさせてきました。そういった戦略が現れたグラフとなっています。

ただ、2015年の中間時の配当は前年に比べ少ない状況です。理由は、高配当の中国の会社を2年かけて売却してきたこと、現金の比率を維持したまま米国の会社へのシフトが完了していないことがあると思います。今後はNISA枠を使って米国株の比率が増えてくる予定ですので、自ずと配当も収入も増えてくると思っています。

しかしながら、ここ1,2ヶ月は中国の動向もあって大幅に資産を減らしています。
今年も徐々に米国やインドネシア、マレーシアの会社に資産をシフトしていこうと思います。さらに、今回の中国不動産バブルの破綻の兆候は重要なシグナルです。これから5年間で一番の株価暴落がくると思っていますので、その時に備えて心構えをしておくのが良いかと思います。
具体的には、現金比率を維持しておく、もしくは増やしておくこと、暴落を好機と捉え、楽観的に投資を楽しむことが重要だと思います。

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