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2016年6月15日水曜日

名古屋グランパスを経営して看る11 --シーズン中の補強をフェルミ推定してみる。新潟レオシルバの補強!!

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緊急事態なので、急遽この記事を書きました。ヽ(^o^)丿

つい最近のことですが、名古屋グランパスも選手補強の報道が出ています。現在グランパスはなかなか勝点を得られない状況で、先日の鳥栖戦後には久米一正代表取締役社長が補強も進めていると言った、という噂も流れています。

以上のような背景を踏まえまして、経営者目線でこの補強が合理的か、そしてどのような意思決定をしたかを予想してみたいと思います。
ちなみに、私は経営者ではないのであしからず。(*´∀`*)

で、経営者だったとしたらどんな思考回路をするかですが、恐らく「最悪の事態は避ける」行動に出ると仮定・想定します。
現在の最悪の事態は2部降格。
そりゃそうですよね。2部降格圏に片足が入りそうなときに、「若手の育成」や「観客動員の心配」なんかどうでもいいわけです(0ではありませんが、優先順位があるっている話ですね)。
で、こんな状況では、選択肢はひとつ。一択で、「補強」です。

名古屋グランパスは、まだこの選択肢を採ることが出来るだけマシでしょう。

ちなみに懐具合ですが、少し前の「名古屋グランパスを経営して看る8 --2014年度の各チームの財務状況。グランパスはあまり良くないです・・・・、連続赤字と債務超過すれすれ」で書きましたが、現在、2014年期の名古屋グランパスの収入は、約40億円です。
内訳は、
・広告収入 24.6億
・入場料収入 7.4億
・Jリーグ交付金 2.2億
・アカデミー関連収入 2.6億
・その他収入 5.5億
です。

補強の費用はまだ何かとなりそうです。

次に、以下の様な「制約」があると考えられます。

それは、3期連続赤字の回避。Jリーグは、3期連続赤字となると、クラブライセンスを剥奪されてしまいますので、超大事な条件です。
上記の資料の2014シーズンは、赤字。2015シーズンも赤字だと思われますので、今期2016シーズンは大量人件費削減で挑んだわけです。

ということで、今期は是が非でも赤字はダメですので、限られた費用の中で補強をしなければいけません。

ただ、「名古屋グランパスを経営して看る9 --Jリーグクラブの経費の質を見ていきましょう。人件費はグランパスが1位。ちょっと選手年俸高過ぎのような・・・・」で書きましたが、2014シーズンの人件費は、23.5億、この時の赤字が7800万円でした。
ざっくりで申し訳ないですが、この時(2014シーズン)から比べて、2016シーズンにおいては人件費を20%カットしたとすると、23.5億×20%=4.7億円。そして、赤字分を差し引いて、4.7億-7800万=3.9億
今期はこれくらい余裕があると仮定します。3.9億円を補強で使えるということですね。

また、もう一つの仮定ですが、最悪な事態を迎えた場合、つまり2部降格になった場合、どれくらい機会損失があるかも推定します。

先ほど書いた内訳ですが、2014シーズンで、収入は、
①広告収入 24.6億
②入場料収入 7.4億
③Jリーグ交付金 2.2億
④アカデミー関連収入 2.6億
⑤その他収入 5.5億
です。

2部に降格した場合、これらがどれくらい減収になるでしょうか?

推定のために、①広告収入 30%減、②入場料収入 50%減、③Jリーグ交付金 50%減、④⑤は分からないのでそのままと仮定します。
すると、2部降格の減額分、つまりリスク要因の推定額は、
24.6億×0.3+7.4億×0.5+2.2億×0.5=12.18億と推定できます。

簡潔に申し上げますと、経営陣の考え方として、2部に降格するくらいなら12.18億円分、人的資源に投資をして1部を維持をしましょう!、という意思決定になります。
まあ、2部降格ですと、ブランドやこれまでの歴史等々をぶち壊してしまい、もっと悪影響が大きいですから、採れる手は全部打つというのが経営者の気持ちでしょうね。

制約条件として、前述の3期赤字回避の上限の3.9億がありますので、最終的にはこの予算の範囲内でいい選手を取ろうと言うわけです。

実際、シーズン途中ではいい選手は売りだされていない中で、実績がある新潟のレオシルバ選手を獲得できるのは幸せであると思います。

また、このような選択肢を採ることができるのは、ひとえに、①広告収入24.6億をもたらしているスポンサーさん、名古屋グランパスの営業さん、そして②入場料収入7.4億をもたらしているサポータのおかげであると思います。

この記事のまとめ:

経営者は、最悪の事態である2部降格を避けるために、採れる手をすべて打つだろう。
コストは、2部降格による機会損失の金額までは突っ込むはずだ。
ただ、3期連続赤字を避ける必要もあり、選択肢は少し狭まる。
「選手補強」というオプションが選択肢としてあるだけまだマシ。
これは収益をもたらしているスポンサーや営業さん、サポータのおかげである。

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