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2017年3月10日金曜日

「史上最強の哲学入門」読了 --哲学の体系、系譜を知りたい方に。哲学者一人ひとりを丁寧に説明する良書

私は、一度哲学というものを勉強したいとずっと思っており、入門書を探していました。いきなり難しい考え方や概念を理解するのはハードルが高いと思っていましたので、今回は哲学全体を見渡せる本はないだろうか、という点で探していました。

当書籍は、哲学の歴史を幾つかの観点、切り口で分類しながら、その上で、一人ひとりの哲学者に光を当てて解説をしているものです。

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章立てとしては、まず第1ラウンドとして「真理の『真理』」という題名で、真理の探求に関する哲学者が登場します。登場する哲学者は、
①プロタゴラス
②ソクラテス
③デカルト
④ヒューム
⑤カント
⑥ヘーゲル
⑦キルケゴール
⑧サルトル
⑨レヴィ=ストロース
⑩デューイ
⑪デリダ
⑫レヴィナス
となります。

この章で大事な点は、真理を突き詰めるために、各自、いろいろな角度から物事を捉えようとする姿。人間は、ゼロイチで物事を捉えようとする傾向がありますが、真理の探求のためにあらゆる手段を使って掘り下げようとする人間の姿が伺えます。

例としては、とことん疑ってかかったヒューム、闘争から議論を繰り返し真理を突き詰めようとしたヘーゲル。さらにヘーゲルはその方法を固め、「弁証法」という重要な論理を確定する方法を見つけます。実存主義に立ち、空想的な真理を批判したキルケゴール。

こんな感じで、12人の偉人の論理が展開していきます。

第2ラウンドは「国家の『真理』」。
⑬プラトン
⑭アリストテレス
⑮ホッブス
⑯ルソー
⑰アダム・スミス
⑱マルクス

次の第2ラウンドは、国家形成に関する偉人が登場します。
国家観に関しては、はるか昔からあまり考え方が変わらないな~という感じです。プラトンのイデア論の頃から、「哲人王思想による偉人による政治」と「衆愚政治」のバランスが問われています。
近年は、共産主義や民主主義との対立がありますが、どちらにせよあまりうまくいっていませんね。(*^^*)
まあ、こう言うところは2000年前から課題が変わってないので、これからも人類は悩んでいくことなのでしょう。

第3ラウンドは「神様の『真理』」
⑲エピクロス
⑳イエス・キリスト
㉑アウグスティヌス
㉒トマス・アクィナス
㉓ニーチェ

3番目は神。ついに来ました。
この章では、少し趣向が変わって少し宗教の歴史も学べます。
ここで印象的なのでは、中世ヨーロッパの体たらく。ここで教育もなにもかも停滞してしまったので、数百年ヨーロッパはしょぼくなってしまった感があります。これを打破していったのが宗教改革だったんですね。今更ながら学べました。
ニーチェに至っては、宗教に頼っているのは弱者だ、と言い切ってしまっています。

第4ラウンドは「存在の『真理』」
㉔ヘラクレイトス
㉕パルメニデス
㉖デモクリトス
㉗ニュートン
㉘バークリー
㉙フッサール
㉚ハイデガー
㉛ソシュール

4番目は存在の話ですが、物質に関する話題です。
この章は少し科学的です。
まずは、万物流転説のヘラクレイトスと万物不変説のパルメニデスの対立。そこから、原子論を展開し、両者の両立を主張したデモクリトス。
この議論が2000年以上も前にされていたのが驚異です。ちなみにデモクリトスさんは、紀元前460年位生まれで、紀元前370年位没の人のようです。オドロキ。
その後のニュートンによる科学的な理論確立は皆さん御存知の通り。
また、ハイデガーによる存在論。
物質に関するテーマにおいては、あらゆる角度から考察がされています。

最後に、哲学というのは非常に幅広い学問で、人間そのもの、物体、現象そのものを扱うので、すべての学問といえるかもしれません。
このような状況で、過去偉人の方々が悩んできた歴史を追っていくのは良いことかもしれません。

当書籍は、人類の歴史を4つの哲学のテーマから垣間見ることができます。しかも、テーマ設定が適切であること、各偉人の思考が分かりやすく纏められていることから、歴史を追いやすくなっています。
文庫本で安いですので、一度手にとって見るのは如何でしょうか。

この記事のまとめ:
  • 章立てが、哲学者別で分けられているので読みやすい本
  • 文庫本でお安く手頃だが、ボリュームはある
  • また、時系列で並んでいるので、哲学の流れもつかむことができる
  • 平易な言葉でかかれているので、普通の人でも理解可
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