ラベル

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2017年6月28日水曜日

街角経済 28 村上世彰さんの出版記念セミナーに参加してみた --「生涯投資家」について。

2017年6月23日(金)に、文藝春秋社で行われた、村上世彰さんの出版記念セミナーに出かけてきました。
村上さんは、2000年台、村上ファンドで一世を風靡しましたが、2006年6月23日、証券取引法のインサイダー取引容疑で起訴されました。

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この出版記念セミナーは、今回出版された書籍「生涯投資家」のセミナーですが、ほんの値段が1,700円。一方、このセミナーは2,000円で、本もセット。実質プラス300円でお話を聞けるのでかなりお得なセミナーでした。

場所は、紀尾井町の文藝春秋社にて。
今回は1時間10分ほどの講演と、15分ほどの質疑応答でしたが、講演でお話しいただいた話題と質問と答えを書きますね。

■村上さんの話の内容

話の冒頭は、2016年に強制調査が入った話題から。合わせて、娘さんの話や二人のお孫さんの話が続きました。最初の方は、家族を中心に取り留めのない話題が続きました。
普段の生活はシンガポールで6時に起きて、株価をチェックして、ランニングなどをしているようです。ご本人は、多動症とのことで、集中しすぎて周りが見えなくなることも多いようで、日々の生活で注意をしているようです。

なお、2017年から、投資について再起動し始めているようで、現在では海外の案件、キュレーションサイトなどの会社を購入しているようです。

また、今回の本の話については、8、9章が自分の主張。それより前の章は過去のことなのであまり思い出したくないことが多いようでした。ただ、それを書かないと売れないと言われたとのこと(笑)。ただ、どうしても書きたかった未来のこと8,9賞を書かせてもらって感謝しているとのことでした。なお、第8章は、日本への提言。第9章は、失意の10年です。
この本を書くために、自分の時間を1000時間、アシスタントの時間を1000時間×2人で計3000時間ほど使ったとことで、笑いながら割に合わないとおっしゃっていました。

■幻冬舎、見城徹さん

次は、幻冬舎の見城さんの話題。見城さんは角川のエースで、その後独立し、幻冬舎を上場までさせました

またその後、幻冬舎を上場廃止にする時に、村上さんは次のようなアドバイスをしたそうです。
MBOをする時のリスク
・買取価格が安いは批判される
・買取請求
・オーバービットされる

このMBOの時に、誰かが買い上げようとしていたようで、いまでも村上さんは見城さんから、村上が買い上げたと疑われているようです(笑)。
それに関しておもしろエピソードとして、疑惑を払拭するために、あるパーティーで見城さんにプールに突き飛ばされて、水に流されたとのことです。

■文藝春秋社について

今回の出版は文藝春秋社さんからの出版となっています。次の話題で文藝春秋社は優しい人が多い、いい人が多いとして褒めていました。ただ、これでは幻冬舎に勝てないとギャグで応えていましたね。

■蔦屋の増田さん

次の話題は、TSUTAYAの増田宗昭さんのお話しでした。
増田さんの話として、ディレクTVへの出資、経営の話や、角川の株式の話など、面白い話が聞けました。

この話題に合わせて、現在仕掛けている黒田電気の話もされていました。今回はできるだけ株式投資の話はしないとのことでしたが、黒田電気についてはコーポレート・ガバナンスがひどい会社でよっぽど腹に据えかねる状況なのか、戦っても改善させるとおっしゃっていましたね。

■NPO

このところはNPOへの出資もよくやっているようです。NPOは心の投資であるとおっしゃっていましたね。NPOはお金を出す人もいるし労力を出す人もいる。
シビックフォース
ピースウィンズ、大西健介。広島で犬猫を引き取る。

最後に、目立つのは怖いことであるを強調されていて、これからも逮捕もあるのかなーとおっしゃっていました。今回が最後の講演会かもと。

■質問コーナー

最後に質問コーナーが設けられていました。それをご紹介。

・星野監督から天罰を受けると言われた件について、当時はどう思いましたか?
 怖い。阪神は怖い。大阪出張時に100人に取り囲まれた。また、新幹線グリーン車で絡まれた。
 さらに、やっぱりマスコミが一番怖い。

・朝起きて見るマーケットは?
 ニューヨークの先物。マーケットの閉まる寸前が一番面白いため。

・親友は何人くらいますか?
 10年前から減って、数人。堀江さんは付き合いは長いが、友達にはなれていないと思うとのこと。
 総じて、なかなか友達(親友)は多くない。

・東芝について
 西武鉄道、オリンパスの例を引き合いに出した上で、上場廃止でも買い手は必ず出る。
 オリンパスは国が守った。東芝も守るだろう、とのこと。
 東芝は大きくて潰せないが、ライブドアは小さかったので潰された、と笑いを取っていました。

・コーポレート・ガバナンスについて
 金融庁、伊藤さんがつくっている。伊藤さんは憧れ。
 
・尊敬する投資家は?
 コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)のクラビスさん。ナビスコのMBOによる買収の話が出ました。
 また、ロバート・モンクスの名も。
 日本で頑張っている投資家は孫さんとのことです。

・阪神電鉄買収の裏話
 阪神電鉄買収時は、京阪電気鉄道との合併をもくろんでいたそうです。さらにその先には関西の鉄道会社を全部合併させようとしていたとのこと。

この質問に答えていたのときに面白いことが。
突然、前の壁に貼ってあった今回のセミナーのポスターがいきなり落ちました。少しびっくりされた様子で、「いやー、まずいこと喋っちゃったなかなー」、と笑っていましたね。

・投資として注目している国は?
 経済発展をしている国。株式市場の時価総額は、GDPと比較的パラに動く事が多いので、GDPが成長している国がお気に入りのようです。例として現在の東証の時価総額が500兆、日本のGDPが500兆円などの話をしていました。
 成長しそうな国として、フィリピン、ベトナム、インドネシア、バングラデシュ等々、アジア諸国を挙げていたのが印象的でした。

・投資を続けるモチベーションは?
 挫けない心。
 過去を振り返っても仕方ない。
 悔やまない。
 子供が多いことなどを上げて、今後は小中学生にお金のことを教えたいとも。

・現在公務員の方からの質問で、役人は辞めるべきか?
 辞めるべきではない。なぜなら既得権益だから、と笑いを取っていました。
 なぜ自分がやめたかは、親の資産があったから、自分が環境に恵まれていたから、と冷静にお話されていました。

全体的に、これまでの面白話を雑談調に話をされていましたが、どのお話しも面白く時折大笑いできるネタもありました。約60分間のトークは全く無駄のないストーリー展開だったと思います。

まあ、私達が真似をできる投資方法ではありませんが、村上さんの人柄や人生経験を聴くことができる貴重な時間であったと思います。

この記事のまとめ:
  • 村上ファンドの、村上世彰さんの出版記念セミナーに参加
  • 村上さんの人となりがわかる1時間半の有意義な話が聞けた
  • これまでの投資や企業買収、今後の話を面白おかしくして頂けた
関連記事:

2017年6月24日土曜日

街角経済 27 岩城みずほさん主宰のCリーグに参加 --ゲストに金融アナリストの山崎元さん登場。「意外かもしれないけれど大切な」10の運用常識

※画像は、オフィスベネフィットさまからお借りしています。

1ヶ月ほど前の話題になりますが、岩城みずほさんが主宰されている「C-LEAGUE ~貯金と資産運用のモチUP定例会~」の第5回に参加してきました。Cリーグの詳細はこちら

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■山崎さんの話の内容

Cリーグでは全6回に渡って少数で話をしていきますが、第5回の本日は金融アナリストの山崎元さんがゲストで、いろいろ教えてもらいます。今回は、その内容の一部をかいつまんでお伝えします。

冒頭は山崎さんの自己紹介から。
山崎さんは、投資、運用をゲームのように行ったほうが良いとのことで、人生をかけたバクチのような投資は良くないことを強調されておられました。
また、自分自身は、運用が得意でない、と笑いを取る発言も。

また、投資をあまりにも真剣に考えすぎないよう、最低限お金があれば、あとはより良く生きることが大事で、無理は禁物ということですね。

■本題は10の運用常識

そして本日の本題。お金の運用「意外かもしれないけれども大切な」10の運用常識

ざっと題目を並べると、
  1. 投資家の「タイプ」は運用方法に無関係
  2. 資金の使用目的は運用方法と無関係
  3. 運用に目標額はいらない
  4. 金融機関に相談してはいけない!
  5. 投資よりも、貯蓄です!?
  6. 株式は「投資」の、外国為替は「投機」のリスク
  7. 長期投資でリスクは減らない
  8. 低成長でも株式は儲かっておかしくない
  9. 99%の投資信託は検討に値しないクズです
  10. 運用商品は3つ知っていれば十分です!
  11. (おまけ)買値より高いか・安いかは、意思決定に無関係です
どれも面白そうで、なかなか直感と違うものもあります。

では、その中でも印象に残ったことを記します。

冒頭に面白い発言が。証券会社の人が、老人や初心者さんに、あなた向けの商品があるとよく提案しますが、そもそも高齢者、初心者向けの(わざわざ分けた)運用があるか、と言う振りがありました。→答えは、当然に、ない!

また、同様に運用目的・ニーズに資金を限定する・合わせる必要があるか。→こちらも、必要はない。
なぜならお金は「増やす」に決まっているから。増やすという目的は一つで、皆さん同じでよいでしょう、と。

合わせて、4.の金融機関に関してはかなり辛口でした。保険もいらないと話していましたね。学資保険なんかはドアノック商品で顧客開拓商品なので、引っかからないように、とのことです。
また、手数料についてもかなり酷評で、投資家がどんな手数料の投信を買っているかで「バカの値段が分かる」と皮肉を込めて、高い手数料の投資信託を蔑視していました。

5.の貯蓄の話では、「お金はいろいろなものと比べることができ柔軟だ」、ただ、手段なのに目的と取り違ってしまう人が多いとのこと。
また、将来の問題は、運用のようなあやふやなものに頼ってはいけないと釘を差していました。当たり前ですが、投資・運用は余裕資金で。

また、山崎さんは人生の基本公式と言うものを開発していますが、むかし、「運用あり」のものを作ってみたそうです。しかしながら、将来お運用利回りなんかは保証できないので、「間違えるときは安全サイドに間違える」ようなものに改善したとのこと。

7.の長期投資の話はなかなかに面白いです。長期投資については、時間的にイーブン。
長期投資だけではリスクを減らせないため、その都度ポートフォリオを組み替えることが必要。短期の積み重ねが大事であるとのことです。
ただ、あまりに変更を繰り返すと取引コストが効いてくるので、注意。


9.の投資信託についても、かなり辛口。市場リターンに対して、運用スキルリターンは評価不能である。よって手数料はそれ(運用者のスキル)を表すものではな

また、もう一つ超面白いことを。あなたに変な商品を紹介する人が多々現れるが、その金融的商品を解約した後に、人間的にも解約すること(笑)だそうです。

最後の最後に、面白い話がありました。「山崎式経済時計」
第161回 経済循環と運用を時計で考える(上)
バブルを測るのにいいかもしれませんね。

この記事のまとめ:
  • Cリーグ第5回目は、山崎元さんが登場
  • 普通のセミナー等では聞けない、投資の本当の話が面白い
  • 特に、投資信託など金融会社には辛口で、運用の実態がしれてとてもためになった
関連記事:

2017年6月20日火曜日

Intuitive Surgical, Inc. (ISRG) 銘柄紹介2 --米国の手術機器の強烈な企業。成長株として買ってみては

インテュイティヴ・サージカルの2回目になります。今回は、財務状況の確認。収益性や安全面です。

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インテュイティヴ・サージカルの財務状況

まずは、収益面。売上は、2014年度に一時下げましたが、それ以降成長を続けています。その他の利益も同様ですね。

資本あたりの収益ですが、2014年度で下げています。2014年度のイベント、および利益を下げた理由は読み取れなかったのですが、資本あたりの収益性も悪くなっています。それ以降は横ばいですね。

次に費用の質ですが、原価率は非常に低いですね。また、研究開発費が8%代と大きいのが特徴です。

短期資金です。非常に流動比率が良く、また改善しています。現預金(剰余金)を確実に積み上げている証拠ですね。

長期資金。短期資金のところでも述べたように、純資産が積み上がっています。固定比率や長期固定適合率も100%以下で、理想的な数字です。
また、その内訳としても負債が非常に少ないです。

2014年度に一度業績を落としていますが、それ以降は成長基調が変わりません。また、財務体質は強固ですので、いきなり弱るということはないでしょう。

投資するかどうかについては、次回に。

この記事のまとめ:
  • 収益面では、2014年度に業績を落としている
  • 費用面では、粗利が大きく強い
  • また、研究開発が旺盛
  • BSも安定的な状況。
関連記事:

2017年6月17日土曜日

WealthNaviでロボットの投資アドバイス --機械任せの超自動投資は未来の投資法か?検討をしてみた


投資に時間をかけるのがめんどくさい方、投資の仕方がわからない方、いい世の中になってきました。難しい金融理論を、フィンテック(金融の技術)という技術でコンピュータが肩代わりして最適に投資をしてくれる時代になりました。
今回は、その一つの商品であるウェルスナビを見てみます。

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■まずはWealthNaviの特徴から

ウェルスナビは、難しい金融工学から導き出される最適なポートフォリオを、自動で機械が作って、投資をしてくれるシステムです。
いわゆる現代ポートフォリオ理論による、効率的フロンティアを自動で組んでくれる感じです。マーコビッツ先生に感謝しなければいけませんが、50年超経ってこの難しい計算と投資を機械がやってくれるようになったのが驚きですね。

イメージとしてはこんな感じでいつも出てくる効率的フロンティアの図です。図は、ちょっと古い日経新聞さんのもののようですが、「投資は美徳」さんのホームページからお借りしました。

なおウェルスナビの細かいことはウェルスナビのホームページ、各証券会社のホームページで確認して下さいね。

で、メリットとしては、
  • 投資家は何も考える必要がない
  • 数点の投資条件を設定するのみ
  • 税金も考慮し最適な売買をしてくれる
デメリットとしては、
  • 手数料が、1%と高い
こんな感じです。

■私の場合の設定

ウェルスナビの場合は、最初に幾つかの質問に答えてリスク許容度を判定します。
私の場合、少し試してみようと思い次のような設定を組んでみました。
ガイダンスに従って答える項目はたった5つ(場合によって質問が少し増えます)。

一つ目は年齢。私は40代です。すいません、ジジイで。

次は年収。ダブルインカムでやっているので、画像は世帯年収ということで。

三つ目は現在の金融資産。素の金融資産です。

4つ目は目的。長期投資で考えてみましょう。

5つ目は下落時の対応。この質問は私の投資法の中でもいちばん大事な質問です。当然に「追加投資を行う」。
正直言って、私の投資法では売るという行為はほとんどありません。下落時に買いに行かないと有効なパフォーマンスは出ないと思っています。

で、結果はこうなりました。

感想としては、リターンの平均点を狙うウェルスナビですので、リスクに対して健全なりターンを得られている印象ですが、私の場合はもう少しリスクが許容されるのでイマイチな印象です。

戦術として、ハイリスクハイリターンを個別株のマイ投資法で攻めて、幾ばくかのローリスクローリターンをこのウェルスナビに任せるという方法もあります。
しかしながら、それにしては1%の手数料は高すぎる。そんなんだったら機械に任せないで自分でETFを買ったほうが楽しいし、暴落時に超買い増せるので裁量が大きいです。

と言うことで、結論として、手数料が高いウェルスナビは見送りとしました。^_^

この記事のまとめ:
  • ウェルスナビは、金融業界の新しい「ロボアドバイザー」という投資手法
  • 機械が孤立的フロンティア風の最適なポートフォリオを作成
  • 手数料が1%と高い
関連記事:

2017年6月14日水曜日

Intuitive Surgical, Inc. (ISRG) 銘柄紹介 --米国の手術機器・手術ロボットの大手。遠隔手術、低侵襲外科手術では圧倒的なシェアを保持し成長中。今回はキャッシュフローをウォーターフォールチャートで見てみます

インテュイティヴ・サージカル  IncIntuitive Surgical. (ISRG)は、米国の手術設備・機器を設計・製造・販売している会社です。特徴的なのはその製品。
手術ロボットと呼ばれるその器具は、手術医が遠隔で機械を操作します。
製品のブランド名は「ダ・ヴィンチ外科手術システム」。設備とその運用は下記の図のようなものになります。

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インテュイティヴ・サージカルってどんな会社?

手術台には、機械(手術ロボット)が置かれ、人への直接的な関与は機械が行います。機械の操作は、手術医が遠隔でモニターを見ながら行います。

■財務状況、今回はキャッシュフローを見てみましょう

ではまずは、2012-2016までの5期分のキャッシュフローをウォーターフォールチャートで見てみましょう。
結果として、1期目と4,5期目はキャッシュの使い方が似ていますね。稼いだ営業キャッシュを投資に振り向けています。

2012期はほとんどが投資に振り向けられています。この業界ではほぼ独占状態でしたので、大きなキャッシュをうまく将来のために振り向けています。

この年のお金の使い方は、株式の購入。この年から、販売代理店の権利を買い取る方針になっていますので、これが効いていると思いますが、詳しくは調べきれませんでした。

2014期も同じ傾向ですね。

2015期は、再び投資にお金を振り向けています。

2016期も同様。とりわけ投資の額が大きいですね。

全体的には、2014期のみ全体のキャッシュフローがマイナスとなっています。それ以外はプラスのキャッシュフローとなっています。構造的に、本業の営業キャッシュを生み出す力は素晴らしいですし、それを主に投資に振り分けている事業展開が見て取れると思います。

違う観点では。
本業のキャッシュ(営業キャッシュフロー)の傾向は少しずつ成長中という感じですね。
それをベースに、戦略的にお金を使っているようです。

では、このお金の使い方の要諦を見ていきましょう!
上記のCSパターンを参考にすると。
2012、2015、2016期が「+」「-」「+」 → 優良企業パターンですね
2013、2014期が「+」「+」「-」 → 財務体質の強化です。

CSへの表現が、経営者の思いと合っているかは別ですが、この会社はお金の使い方はとても特徴的で、会社の意思を感じます。

投資可能性があるかどうかは、また後日、さらなる財務諸表の分析をします。

この記事のまとめ:
  • インテュイティヴ・サージカルはロボットを使った手術業界では最大手
  • キャッシュフローは安定的
  • 2012、2015、2016期は優良企業パターン
  • 2013、2014期は財務体質の強化
  • 意図を持ったキャッシュの使い方としていると思われる
関連記事:

2017年6月12日月曜日

街角経済26 岩城みずほさんのサムライズ勉強会に参加してきた --龍谷大学 竹中正治教授の資産形成のお話。米国株式定額積立投資が最強の理由!ヽ(^o^)丿

「街角経済」は家に引き篭もってばかりいてはいけないということで、「街ナカに出て経済を感じよう」という企画です。

先日、第27回のサムライズ勉強会に参加してきました。詳細はこちら→「第27回サムライズ勉強会『結局、私たちはどうすればよいのか。資産形成の最も重要なポイント』~個人投資家が「黄金の波」に乗る知の技法~
サムライズ勉強会は岩城みずほさんが主催する勉強会で、特徴としては、岩城さん自身が「独立系」ファイナンシャルプランナーということで、金融商品の販促や勧誘が全くないピュアに資産形成を勉強しようという会です。

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第27回の今回は、龍谷大学教授の竹中先生の話でした。竹中先生は、金融機関で為替のディーリングをされた後、現在は教職についているという異色の業務経歴をお持ちの方です。
為替ディーラーという超短期の取引の実践をされた経験を元に、今回は個人でできる長期投資のお話しをして頂けました。

■今回のお話について

今回のタイトルは、株式投資について、「黄金の波」に乗る知の技法と言うことで、以下のような時系列で、話が展開されています。
  1. 「相場の先行きを予想する」という矛盾
  2. 「長期・分散投資なら投資リスクが低下する」のほんとうの意味
  3. 相場は頻繁にチェックするほど神経過敏になって失敗する
  4. 投資信託をめぐる不都合な真実
  5. 株式と債券投資の双方を保有することの意味
  6. 外国投資家の日本株投資のパフォーマンスは定額投資に劣後する
  7. 最強の投資法:米国株価指数S&P500連動定額積立投資
  8. 外為相場をめぐるトンデモ論と真実
では、話の中身を書いていきたいと思います。

「相場の先行きを予想する」という矛盾

冒頭に「天気の予想」と「相場の予想」を比べる話が出てきました(ちなみに天気の予想は私の本業)。相場には客観的な予想はない、というお話しをされています。それは、なぜなら人の行動が相場を変えてしまうから。
この話題は非常に重要ですよね。天気のように計算により未来の状況を導き出す計算手法に対して、経済活動は人の行動自身が未来を変えてしまいます。
この現象は違う言葉で言うと、相場は短期的には正のフィードバックが強化されやすいということです。一度方向が決まるとそちらの方向に進みやすいというのが相場の特徴です。人間らしいですね。で、その流れが断ち切られ負のフィードバックが効くのは、大方、相場が楽観に支配された時。その時に急に逆側に舵が切られます。

「長期・分散投資なら投資リスクが低下する」のほんとうの意味

ここでは長期分散投資の意味、効果を解説されていました。
長期分散投資をする意味は、「投資タイミングのリスクを平準化」することにあるということでした。
これは、購入時の株価の高値、安値を回避するという意味で、けして現在のポートフォリオの潜在的リスクを減らすわけではありません。どれだけ長期分散しても、今の持ち株が倍になったり半分になったりする確率は変わらないですからね。
今の持ち株のリスクは、アセットアロケーションなどで回避、コントロールする必要があります。

相場は頻繁にチェックするほど神経過敏になって失敗する

この章、超重要ですね。相場のチェック回数が多い人ほど、損失回避的な行動に出やすいということです。行動経済学や心理学の実験済みの項目なので、この原則は大切にしたほうが良いと思われます。
実際、私の投資法、投資習慣でも、売買は年数回程度、株のチェックもほとんどしません。毎月上げている「私の組入銘柄の紹介のブログ記事」でも、「売買なし」や「暇な投資法です」、などの文字が踊っていると思います。

 
投資信託をめぐる不都合な真実

この章では、信託報酬とその成果について説明しています。
まあ、皆さんご存知だとは思いますが信託報酬とその成果は連動しないということですね。また、一時的に成果を上げているファンドでも、長期的に(市場平均に対して)勝ち続けているファンドはほとんどありません。
つまり、ファンドマネージャーはほとんどがムダに高いものを売りつけている詐欺師まがいの者である、くらいに考えておいたほうが良いかと思います。

株式と債券投資の双方を保有することの意味

株式と債券の所有は、変動リスクの回避にあるというテーマです。株式と債券は逆の方向に動くことが多いですが、近頃はこの効果も薄れています。とくに現在は国債利回りが下に張り付いているため、この効果はないとのこと。
また、竹中先生は、両方保有することで、安心を得る心理的な効果もあるとのことです。
株式と債券の動き方の話もされていました。株のほうが先に動く事が多いということで、株価指数が先行指数に位置づけられているのも納得です。

外国投資家の日本株投資のパフォーマンスは定額投資に劣後する
 
この章では、海外投資家と日本投資家のパフォーマンスについて。独自の分析データの結果で非常に勉強になりました。結果として、海外投資家の売り買いと騰落は正の相関、日本投資家は逆ということでした。これを聞きながら、外国人の売買高が大きくなっている今、外国人が買っているから上がっているだけじゃないの?とも思っていたのですが、そうでもなく、それなりにパフォーマンスがあるようです。
しかしながら、普通に定額の積立投資をしたほうが、パフォーマンスが良いとの結果もご教授頂きました。これはすごい。結局、ファンドマネージャーよりシンプルな投資法の方がいい結果が出やすいとのことでした。

最強の投資法:米国株価指数S&P500連動定額積立投資

ここでは、先生が実践している最強の投資法。S&P500ETF連動定額積立の話です。
条件として、「負けているときに継続する、やめない」が大事とのこと。長期投資が原則です。デメリットとしては、残高が大きくなってきたらリスクは減らせないことを挙げておられました。株式投資ですから潜在的に変動・ばらつきが大きくなります。老後の大事なお金が半分になる可能性も高いので気をつけましょうとのことでした。

また、ここでは下記のような興味深いお話が債券利回りと為替相場は長期においては、相殺されるということで、では、なぜ株式はリターンが出るのか?それはリスクプレミアムがあるため。会社は潰れる分、リスクプレミアムが乗っているということですね。

■最後に

定額積立投資を、標準偏差から外れたときに修正する方法でさらにパフォーマンスが上がるという話が出てきました。新聞等で不況のときに株を買えば良い、鈍感に買えば良いということで、私も本屋さんで株の本が消え始めたら買おうとしているのですが、自分の投資法が間違っていなかったことを再認識できました。

さらに、最後に、先生の自分のポートフォリオの半分は都心の不動産投資であるとのことです。驚き。

■懇親会も楽しい

このあと、竹中先生や岩城みずほさん、山崎元さんも参加し、懇親会がありました。20名ほどで楽しく飲めました。

この記事のまとめ:
  • 投資の基本は長期投資
  • 米国株式の定額積立が最強
  • その投資法をさらに1標準偏差(1σ)以上下落した時に追加投資することで最良のパフォーマンスを得られる
関連記事:

2017年6月6日火曜日

組入銘柄 2017年5月 --売買なし。今年に入って4ヶ月なにも売買がありません。暇な投資ですね。^_^

5月の組入銘柄です。
今月も相も変わらず売買なしです。株高が続いてますからね。


個別銘柄の中では、好決算を受け急騰しているメルカドリブレや、新たな事業に進出しているネットイースなど株価がぶっ飛んできているものもあります。

配当は、
が振り込まれました。

地元に帰省することができたので、やっと個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の手続き対応ができそうです。

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この記事のまとめ:
  • 売買なし
  • 米国株では、ニューヨーク上場のメルカドリブレやネットイースが好調
  • 中国株は現状維持
関連記事:

2017年6月2日金曜日

在庫補填を利用した投資法 --「在庫管理」と「定期的な株式の購入」はけっこう似ていますね!

世の中の商売には在庫が発生するものが多くて、その管理法もかなり確立されています。JIS(日本規格協会の日本工業規格)で規格化されているものですので、かなりメジャーな考え方であると思います。よく使われる管理法としては、定量発注方式、定期発注方式、ダブルビン方式などがあります。
今回は、この在庫管理法を応用した投資法とうまくいくかどうか、そしてその前提を考えてみましょう。

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■定量発注方式

JIS Z 8141-7312に規定されている方式です。
発注時期になるとあらかじめ定められた一定量を発注する在庫管理方式。備考  一般には,発注点方式を指します。fixed order quantity system。

メリット
・簡易的で、判断を要することが少ない。

デメリット
・在庫量が増えやすい

図で言うとこんな感じ↓ですね。
※画像は、http://lab.mgmt.waseda.ac.jp/prod_a/conveni/2-2.htmlよりお借りしています。

方式は、最初に決めた発注点を下回った時に仕入れの発注(発注時点)をします。商品の場合はそこからリードタイムが生じて、納品(入庫時点)となります。

投資法は、あとで纏めますが、
・一定の線をシグナルとして、株を買っていく方式
になります。

■定期発注方式

JIS Z 8141-7321
あらかじめ定めた発注間隔で,発注量を発注ごとに決めて発注する在庫管理方式。
備考  発注量は,次の式で表されます。
発注量=(発注間隔+調達期間)中の需要推定量−発注残−手持在庫量+安全在庫量
periodic orderingsystem

メリット
・在庫量が少なくなりやすい
・発注回数が少なくなりやすい

デメリット
・やや手間である

図で言うとこんな感じ↓です。
※画像は、http://lab.mgmt.waseda.ac.jp/prod_a/conveni/2-2.htmlよりお借りしています。

方式は、固定的な発注サイクルが存在して、一定量の足りない分を補充していきます。

投資法は、よくある形の、
・ドルコスト平均法
のようなかんじでしょうか。

■ダブルビン

JIS Z 8141-7320
同容量の在庫が入った二つのビン(箱,容器)を用意しておき,一方のビンが空になり,他方の在庫を使用しはじめたときに一つのビンの容量を発注する方法。
備考  一つのビンの容量を発注点と発注量とする発注点方式の簡易版で,複棚法,二棚法,ツービン法ともいいます。double bin system,two bin system

メリット・デメリットについては、以下のサイトを参照させて頂いています。
http://shigeo-t.hatenablog.com/entry/2014/06/26/101403

メリット
・目視で在庫量が分かる
・FIFO(先入れ先出し)ができる
・補充が容易

デメリットはある。
・全部品を管理する方法としては全体の在庫が大変多くなるため向かない

対象は下記の通り。
・欠品すると困る
・比較的安価
・消費量は多くないが比較的安定している

つまり、2連装式のトイレの紙などですね(笑)。

■投資への応用は?定量発注方式

では、これらの3つの方式が上手く投資に応用できるかを考えてみましょう。

まずは、定量発注方式の応用を。
自分の持ち株たち、ポートフォリオがある一定の金額を下回ったら、追加に購入していくことになりますね。
前提としては、自分の持ち株は素晴らしい株が多く(価値が高い)、株価が下がっているのは割安になっている、と考えることになります。

■ダウの負け犬戦略

似ている方法は、「ダウの負け犬戦略」があります。
自分の記事ですが、「ダウの負け犬戦略(Dogs of the Dow) --単純な割に効果がある投資戦略の3つの前提

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この投資法が活きてくる環境や前提には次の3つのものがあると思います。
ダウ工業株30種平均に選ばれる銘柄は、超優良銘柄である、と仮定する
よって企業価値は高く、さらに維持される、もしくは増加する、と仮定する → 私のブログで言う「Fair Value」が高い
配当性向が維持される、と仮定する
以上の前提を持つと、「ダウの負け犬戦略」で選ばれた銘柄は、割安に放置されている銘柄であると考えることができると思います。実際この前提は成り立つと見て良いのでしょうか?
一つ目の超優良銘柄と言うのは、ダウ工業株30種平均に選ばれるくらいですからよっぽどいい会社であると考えて良いと思います。本業がしっかりしており、大きく崩れることがない、つまりリスクサイドもある程度限定できると考えてよいでしょう。
二つ目の企業価値が維持されるもしくは増加する点については、5倍とか10倍になるような成長株ではないにせよ、逆に半分になったまま帰ってこないということもないでしょう。企業価値が毀損されずしっかりと継続できれば、いつかは株価は戻ってきます。つまり一時は低迷して負け犬状態かもしれませんが、5年か10年待てる人は必ず報われる銘柄でしょう。
三つ目の配当性向が維持される件は、当然に安定した配当をしてきた会社なので30社に選ばれたのでしょう。ただ、一部Twitter社のように無配当の会社もありますので、配当の安定度は調べる必要があると思います。
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■私の買い方

私もこの方式を良く使います。
自分の持ち株が買値より下がって、マイナスになったとき、買いに行くシグナルと考えることが多いです。
私が選択した会社はかなりの優良企業であるという前提で考えているのですが、これらの会社が下がっているのはかなり割安な状態だ、という考え方です。
また、人間は損失が利益に対して5倍ほども苦痛に感じるという特性があるようなので、持ち株が下がって赤字が出て、ちょっとつらいなと感じた時に、買いに行くシグナルだと考えています。また、こんな状況の時は、バーゲンセールが始まったと考え直すことによって、株価の下落も嬉しく感じられるようになりました。

どちらにせよ、いい会社を選択しているという前提が大事なのですがね。

■投資への応用は?定期発注方式

次は、定期発注方式の応用を。

■ドルコスト平均法

こちらは有名なドルコスト平均法が上げられますね。まあ、それを意識しなくても、毎月5万円などの一定額を買い足していく方法になります。
在庫のように、どれくらいの量を買おうなどと考える必要はなく一度決めた金額を毎月コツコツと買い足していけば良いかと思います。

■私の買い方

私自身は、暴落で株式が割安になったときに買う方法なので、定期的に購入する方式は取っていません。この方法ですとドルコスト平均法のように買値が平滑化されますが、安く買うことができないため効率の悪い投資となります。

この記事のまとめ:
  • 在庫の購入と投資における株式の購入は似ているところがある
  • 定量発注方式は、ダウの負け犬戦略と似ている
  • 定期発注方式は、ドルコスト平均法
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